アニメ『私に天使が舞い降りた!』から学ぶ「価値観の押し付けと人間関係」についてです。
前回までの記事はこちら。



価値観については『かぐや様は告らせたい』の記事でも書いていますが、
今回の価値観は「人とは価値観って異なるのが普通だよね」ってお話になるので、
これまでの内容ともまたちょっと変わってきます。


それでは今回は4話と8話をもとに書いていきます。
目次
『私に天使が舞い降りた!』 の4話と8話
ひげろーは可愛い?
花ちゃんがなぜひげろーが好きなのか気になった乃愛ちゃん。
乃愛「花ちゃん…その変なキャラどうして好きなの?」
花「別に。かわいいから?」

『私に天使が舞い降りた!』4話/dアニメからキャプチャ
乃愛「…え?かわいい?」

『私に天使が舞い降りた!』4話/dアニメからキャプチャ
「変なキャラ」と言っている乃愛ちゃんですが、
「ひげろーが可愛い」という花ちゃんの発言が気になってしまいました。
乃愛「じゃあその…花ちゃんの中でそれと私…同じジャンル?」
花「ん~…まぁそういうことになる。乃愛。ここどうしたら…」
乃愛「待って。今心の中整理してるから…」

『私に天使が舞い降りた!』4話/dアニメからキャプチャ
乃愛ちゃんは花ちゃんからも「可愛い」と言われることがあるけれど、
花ちゃんはひげろーのことも可愛いと言います。
「ひげろーと私が同じジャンルで可愛い…?」
と理解に苦しみ、混乱する乃愛ちゃん…。

『私に天使が舞い降りた!』4話/dアニメからキャプチャ

『私に天使が舞い降りた!』4話/dアニメからキャプチャ
乃愛「よし!かわいい!それかわいい!」

『私に天使が舞い降りた!』4話/dアニメからキャプチャ
「ひげろーが自分と同ジャンルで可愛いということは、
ひげろーのことも可愛いと認めないと自分は可愛いということにならないのでは?」
などと複雑な気持ちだったんでしょうね…。
思ってもいないのに、「可愛い」ということを認めることにした乃愛ちゃん。
ここでひなた。
ひなた「え?乃愛もヒゲローかわいいと思うのか?私はどこがかわいいのか全然わかんないや」

『私に天使が舞い降りた!』4話/dアニメからキャプチャ
無慈悲にばっさりと…。
結果、乃愛ちゃんのこの顔。

『私に天使が舞い降りた!』4話/dアニメからキャプチャ
花ちゃん的に乃愛ちゃんもひげろーも可愛い、
という同ジャンルであるため、
ひげろーが可愛くないとなると、
乃愛ちゃんも可愛くないということに…?
ここは当然人それぞれの価値観の違いなので、
ひげろーを可愛いと思う人がいてもおかしくはないんですよね。
それがわかっていたとしても、
「自分が一番可愛い!」と思っているのに、
ひげろーと同ジャンルにされてしまうのは
少々複雑なものでしょうね(´▽`;)ゞ
花ちゃんの価値観はお母さん譲り
話は飛んで、8話の乃愛ちゃんと花ちゃんでお買い物をしているときのこと。
乃愛ちゃんの素朴な疑問から。
乃愛「ところで花ちゃんのそういう服ってどこで買ってきてるの?」

『私に天使が舞い降りた!』8話/dアニメからキャプチャ
花「お母さんが買ってきてるからよく知らないけど」

『私に天使が舞い降りた!』8話/dアニメからキャプチャ
乃愛「ママが…そっか。花ちゃんの趣味ってママ譲りなんだ…ドンマイ!」
花「何が?」

『私に天使が舞い降りた!』8話/dアニメからキャプチャ
乃愛ちゃんの失礼な一言(´▽`;)ゞ
でも、もう4話のように
ひげろーと自分の可愛さが同じジャンル、ということに悩んではいなそうですね。
乃愛ちゃんとしては、花ちゃんは花ちゃんの価値観があると受け入れたようです。
花ちゃんからしたらひげろーは可愛いし、
服もまともだと思っているから、
「ドンマイ!」と言われても何のことやら、ですが。
ひなたやみゃー姉にボコボコに言われていたのに全く服装を変える気配がないから
花ちゃんとしてはものすごく好きなんでしょうね。
その人にはその人の価値観がある、と思わせてくれる良いお話です、はい。
自分が好きであればそれで良いですからね。
他人に言われても動じずに自分を穿く人は、僕は魅力的に見えてしまいます。
犬嫌いな花ちゃん
先程の続きの8話。
乃愛ちゃんとの買い物中にいきなりものすごい顔をする花ちゃん。
花「!?」

『私に天使が舞い降りた!』8話/dアニメからキャプチャ
何があったかというと…
乃愛「ん?どうしたの、花ちゃん?」
花「あ…足…」

『私に天使が舞い降りた!』8話/dアニメからキャプチャ
ものすごく可愛いワンコが花ちゃんの足をスリスリしてました(*´ω`*)
乃愛「あー!わんちゃんだ!かわいい!
ねー花ちゃんかわ…ん?どうしたの花ちゃん」

『私に天使が舞い降りた!』8話/dアニメからキャプチャ
なかなか認めないけど、ワンコが苦手な花ちゃん。
乃愛「わんちゃん苦手なの?」
花「べ…別に…そうでもないけど…」
乃愛「苦手なんだ」
花「ニガテ…チガウ…」

『私に天使が舞い降りた!』8話/dアニメからキャプチャ
カタコトになってしまうほど苦手な花ちゃん…。
近づけられて本気で嫌がります。
花「やめなさい!」

『私に天使が舞い降りた!』8話/dアニメからキャプチャ
でも、乃愛ちゃんからしたら可愛い生き物でしかないので、
何が怖いのか理解ができず…。
乃愛「もう。こんなにかわいいのに。何が怖いの?」

『私に天使が舞い降りた!』8話/dアニメからキャプチャ
花「ひっ!」
乃愛「大丈夫だって。ほら」
花「いい加減にしなさい!!人の嫌がることするなって学校で教わったでしょ!!」

『私に天使が舞い降りた!』8話/dアニメからキャプチャ
花ちゃん、本気で怒ってます…。
そんな花ちゃんを見てさすがに謝る乃愛ちゃん。
乃愛「あ…え…ごめんなさい…」

『私に天使が舞い降りた!』8話/dアニメからキャプチャ
でも、それでもめげずに犬に触れさせようとする乃愛ちゃん。
乃愛「でもほんとにこのみゃーさん大人しいから大丈夫だよ。それに花ちゃんに懐いてるし。折角だから少し撫でてみない?かわいいよ」

『私に天使が舞い降りた!』8話/dアニメからキャプチャ
そこで勇気を出して触れてみる花ちゃん。

『私に天使が舞い降りた!』8話/dアニメからキャプチャ

『私に天使が舞い降りた!』8話/dアニメからキャプチャ
撫でることができた花ちゃんの嬉しそうな顔!
乃愛「ね?かわいいでしょ」
花「まぁまぁ…」
乃愛「も~素直じゃないな~」

『私に天使が舞い降りた!』8話/dアニメからキャプチャ
というわけで無事にワンコを撫でることができた花ちゃんでした。
『私に天使が舞い降りた!』から学ぶ「価値観の違い」
人それぞれ色んな価値観がある
ここまで『私に天使が舞い降りた!』の4話と8話の一部分を見てきましたが、
話の内容としては花ちゃんと乃愛ちゃんの価値観の違いでした。
4話ではひげろーが可愛いという花ちゃんを理解できない乃愛ちゃんで、
同じジャンルで可愛いと言われることに複雑な気持ちを抱いていましたが、
8話では、花ちゃんは花ちゃんの独特な価値観があると認めることで
吹っ切ることができたようです。
その分「ドンマイ!」なんて失礼なことを言っていましたが、
花ちゃんは特に気にすることもなかったので、
特に問題はありませんでした。
ですが、8話でのワンコのお話は一歩間違えると
二人の関係が悪くなっていましたよね…。
価値観の押し付けは人間関係を壊してしまいかねない
人それぞれ異なった価値観を持っていますが、
価値観を押し付けると相手を嫌な気持ちにさせてしまうことが多々あります。
今回はワンコを可愛いと思う乃愛ちゃんとワンコが苦手な花ちゃん。
乃愛ちゃんは「ワンコが可愛い」という価値観を
花ちゃんに押し付けていたんですよね。
「もう。こんなにかわいいのに。何が怖いの?」と。
それに対して、
「いい加減にしなさい!!人の嫌がることするなって学校で教わったでしょ!!」
と本気で怒っていました。
そりゃ、苦手なものを近づけられたら本気で怒りたくもなりますよね…。
今回は結果的に花ちゃんがワンコを撫でることができて、
微笑ましい感じに終わりましたが、
これで撫でる時にうなられたり、吠えられたりしていれば
もうワンコとは関わりたくないと思うくらいの大きなキズができていたかもしれません。
乃愛ちゃんからすれば今回出てきたワンコは可愛い生き物で、何が怖いのかわからない。
だから、「花ちゃんと一緒にこの可愛さを共有したい!」といった価値観の押し付けがあったように思います。
花ちゃんが目に涙を溜めたり、本気で怒るくらいだから、
ほんと嫌だったんでしょうね…。
こういう価値観の違いでの衝突って
当事者になると意外とやってしまったりするんですよね。
「自分が好きなものは共有したい!」
と思ってしまうものだから、ついつい押し付けちゃう。
好きなものだから「嫌い」という感覚がいまいちわからなかったり、
「もっとよく知ればきっと好きになる」と思ってしまったりするんですよね。
それで押し付けてしまった結果、衝突が起きてしまい、関係性が悪くなる、と…
これは、友人関係でも恋人関係でも夫婦関係でも
色んな関係性で喧嘩する原因としてよく聞きます。
客観的に見たら
「いや、それ当然やっちゃダメでしょ?」
ってことがわかることだから、
逆に意識せずにやっちゃうんですよね。
自分はそういうことをやらないと思っているから意識せず…
だからこそ、無意識にやってしまったり。
今回は花ちゃんが「撫でてみよう」という行動に出て、
犬の可愛さを知れた微笑ましい感じで終わりましたが、
これが僕の嫌いなものの状況に置かれたら…。
僕は虫が嫌いで、見ただけで鳥肌が立ちますが、
その中でもセミが一番ダメです。
セミのせいで会社に遅刻、そして家から出れなくなり、
引きこもった経験があるくらいです(´▽`;)ゞ
セミが出ないところを探して引っ越しまでしました。
今のところはあまりセミはいませんが、それでも
未だに夏は極力外に出ないようにしているくらいセミが嫌いです。
それで今回の乃愛ちゃんみたいに手に持って近づいてきたら
無意識に手が出てしまうだろうなぁと…。
そういうことはしたくないと思っていても、
本当に嫌なので反射的にやってしまいそうです。
そういう風に近づけてくる人って
どのくらい嫌いなのかがわかっていないんですよね。
前にセミは嫌だ、見たくもない、と言っている時に
作り物のセミの画像が送られてきたことがありました。
「これはキレイだからこれなら大丈夫だと思って」って。
「キレイ」というのが全く理解できず、
ものすごく気持ち悪かったので、すぐに削除しちゃいました。
そこからはお互いにそのことはなかったことにしようと思って日々暮らしていましたけど、
お互いにそのことで溝ができてしまったので、
気がついたら疎遠になっていましたね(´▽`;)ゞ
そんな思い出があります、はい…。
僕自身がやられて嫌だったので、
できる限り相手が嫌がることはしないように努めています。
ただ、やっぱり自分が好きなこととかやってきたこととかについては、
無意識にその価値観を押し付けてしまいがちになるので、
そういう時にこそ一度冷静にならなければ、と思っています。
「今自分は価値観を押し付けていないか?」
ということは常に考えておきたいところですね。
まとめ
以上、『私に天使が舞い降りた!』から学ぶ「価値観の押し付けと人間関係」でした。
それでは、今回のまとめです。
- 人それぞれいろんな価値観がある
- 相手には相手の価値観があると認めれば楽になる
- 価値観の押し付けは人間関係を壊してしまいかねないので気をつけよう
- 自分が好きなものは相手と共有したくなってついつい価値観を押し付けてしまいがちになるので、一番気をつけたいところ
- 「今自分は価値観を押し付けていないか?」は常に頭の片隅にでも置いておきたい
相手が嫌がっているのに無理やり価値観を押し付けると、
お互いの関係性を壊しかねないので気をつけましょう。
でも、なんだかんだで今回のお話で花ちゃんと乃愛ちゃんも仲良くなっていそうですよね(*ノ∀`*)
それでは、ありがとうございました!
P.S.Twitterによる補足説明
価値観を押し付けていることには気が付きにくいもの
価値観の押し付けの記事を書いていますが、意外と価値観を押し付けていることに気づかないものなんですよね。
「押し付けられている」というのも人によって感じ方が異なるため、押し付けているつもりがなくても、押し付けられていると感じる人もいます。
だから知らない内についついやっちゃってる。— ひなた@アニメやマンガから学ぶ (@ChangeMyself_S) 2019年3月21日
Twitterのリプライで「個人的にはこう思うな~」と書いても押し付けられていると感じる人はいるし、ただツイートとして書いているだけでもそう感じる人がいます。
そういうのは感じ方次第なので、「こういう考え方の人もいるのね。自分は違うけど」くらいだと感情が揺さぶられなくて楽かなと。— ひなた@アニメやマンガから学ぶ (@ChangeMyself_S) 2019年3月21日
自分の価値観を話すことで変わるきっかけにもなることも
「価値観の押し付け」って言葉自体が「余計なお世話」って意味が混ざっているから良い意味では使われませんけど、記事内の花ちゃんのようにその価値観の押しつけが人を変えることもあるんですよね。
ワンコ嫌いな花ちゃんがワンコを撫でて癒やされたように。
つまり、変わるきっかけになったということ— ひなた@アニメやマンガから学ぶ (@ChangeMyself_S) 2019年3月21日
価値観を押し付けていることになるか、それとも変わるきっかけとなるかは相手の受け取り方次第だから、とりあえずは自分の価値観を話すことって大事だと思うんですよね。
「自分はこうやった方が良いと思いますけど」って。
でも、人によって価値観が異なるから、受け入れられなかったらそれはそれ。— ひなた@アニメやマンガから学ぶ (@ChangeMyself_S) 2019年3月21日
受け入れられなくても凹む必要はない
受け入れられなかったからって不快な気分になるのも、罪悪感を抱くのも変かなって。
自分は自分の価値観を伝えただけだから。
それが採用されなかったのであれば、それは価値観が違ったり、信頼関係が足りなかったり、何かしら要因があるだけのこと。
マイナスの感情を抱く必要はないかなと。— ひなた@アニメやマンガから学ぶ (@ChangeMyself_S) 2019年3月21日
価値観の違いを話す時に意識すること
価値観の違いを話す時は
・「絶対」などという言葉は使わない(あくまで個人的な意見)
・相手が断っているのに何度も言わない(花ちゃんみたいに怒られる可能性が…)
・ただ、言葉足らずで誤解された場合は再チャレンジ
・相手との信頼関係も考慮する
なんて感じになるかな?— ひなた@アニメやマンガから学ぶ (@ChangeMyself_S) 2019年3月21日
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